ヘルニアとマットレス※椎間板ヘルニアの方におすすめの寝具(布団)の条件
椎間板ヘルニア持ちにおすすめのマットレスの選び方
椎間板ヘルニアは一昔前は手術をしないと治らない、手術して治っても再発する可能性がある病気と言われてきました
ただ、今は【保存治療(手術しないで治す治療法)】によって椎間板ヘルニアの症状が改善する方も多く、短期間で治療しなくてはいけない場合(仕事上、痛みが強いなど)以外は病院側も保存治療で様子を見る診断が多くあります
治療の原則は保存療法です。大多数の患者さんは手術をしなくても腰の痛み、足の痛みが良くなり、普通の生活に戻ることが出来ます。かなり痛みが強い場合でも痛み始めてから数週間で、痛みがよくなることもあります。
引用:公益財団法人日本医療機能評価機構
ヘルニアは実は半年ほどかければ自然吸収と言って体が自然に吸収して完治する場合がある事が分かっています
ただ、保存治療をして痛みが少し和らいだ時に無理をしたり、生活習慣の改善や通院を止めてしまうとまた症状がひどくなるなど繰り返す方も多くいるんです
椎間板ヘルニアの保存治療のやり方は薬物療法、ブロック注射、コルセットなどの装填療法など様々ですが、最も大切なのが腰に負担を掛けない生活を送る安静療法で病院の治療を含めて自宅でも腰を効果的に休ませる事が一番
椎間板ヘルニアになるとひどい時はぎっくり腰の様な炎症系の痛みとしれびなどによって日常生活もままならなくなります
でも、ちょっと動けるようになると無理をする方が多いですよね…
そうならない為に半年くらいは必ず無理をしない生活を意識しなければいけません
そんな時に効果的に腰を休めてくれるのががマットレスなどの寝具
最も腰に負担を掛けない姿勢は横になっている時ですが、その際に寝ている寝具によっては効果的に腰を休める事が出来ません
では、椎間板ヘルニアに効果的なマットレスの条件とはどのようなものなのでしょうか?
椎間板ヘルニアに効果的な寝具の条件とは?
椎間板ヘルニアの保存療法に効果的な寝具の条件はネット情報や整骨院の方の声などを聞くとたくさんあります
ただ、一つ確かなのは【100人中100人が合う寝具は無くて地道に探すしかないと言う事】
なんじゃそれ!となりそうですが、これが事実です
体格、体重やその人の症状によって合うマットレスなどの寝具は違い、マットレスの硬さや素材などによってもしっくりくるものは違います
ただし、ヘルニアを改善した方の声から椎間板ヘルニア解消に合う可能性が高いマットレスの条件は
体格に合った高反発マットレス
よく椎間板ヘルニアや腰痛に良いマットレスを調べていると適度に硬い物がおすすめと耳にします
それは反発力が弱いマットレスは寝た時に腰が沈んでしまって不自然な体勢になり、腰や背中などに強い圧力がかかってしまうからです
体に合った反発力であることは腰痛を改善するマットレスの条件である事は常識になってきました
じゃあ、私はどれ位が適度な硬さなの?
また、硬い=高反発と言うのも半分は正解で半分は間違い
例えばアスファルトって硬いけど反発力はそこまで強くないですよね
でも硬いゴムなどは硬さと反発力を持ち合わせています
せんべい布団の様な硬いだけの寝具ではなくて体をしっかり支えてくれる反発力を持った素材(ウレタンなどが代表的)が適度に硬いと言う意味です
一般的に反発力はニュートン(N)と呼ばれる数値で表され、110N以上で硬めの部類に分類されます
ただ、110Nの物もあれば170Nなどの高い反発力を持ってる高反発マットレスもあり、体重によって高反発マットレスの中でもニュートン値(N)は変わってきますので以下を参考にしてください
- 110N程度であれば女性や高齢者など体重が軽い方向け(40kg~50㎏前半)
- 140N程度は最も使用する方が多いボリュームゾーン(50㎏~80㎏位)
- 170Nの様に反発力が強い方は肥満体質やアスリート向け(80㎏~)
となります
高反発マットレスでも硬さや品質は全然違いますので体重に合った反発力があるものを選ぶ事が大事になります
体圧分散性が高いマットレス(寝具)である事
反発力が強くても質が低いマットレスも当然あり、圧力を寝具全体に分散させる力弱い(体圧分散性が低い)タイプのマットレスです
逆に質の良いマットレスは圧力がかかりやすい腰、背中、お尻などの圧力を上手く寝具全体に逃がす事ができ腰への圧力を減らす事が出来ます
椎間板ヘルニアの場合も出来るだけ腰周りへの圧力を逃がす事で保存療法に役立ちます
体圧分散に優れている素材はウレタンやブレスエアーなどが一般的です
耐久性が低い物は避ける(知らない間にヘタって腰を傷める)
ヘルニアの保存療法で完治するまでの期間は人それぞで半年~長い方だと一年以上かかる場合もあります
耐久性が低い激安系のマットレスは一ヶ月もすれば腰や背中あたりがへこんでしまって余計に腰に負担をかけてしまいます
耐久性の良し悪しを判断する記事でもお伝えしたようにマットレスのウレタンなどの密度や厚みをチェックする事でそのマットレスの耐久年数を知る事が出来ます
耐久性が低いと自分でも気づかない間にマットレスのヘコみによって寝ている時の姿勢が崩れてしまうので注意が必要です
つらい椎間板ヘルニアを改善する為だけでなく腰痛症全般を予防する為には品質の高い高反発マットレスが効果的なのは当たり前になってきましたが、粗悪な高反発マットレスが多く出回っているのも事実ですのであまり激安のマットレスや体圧分散のデータが乏しいメーカーなどの物は使用しない方がいいです
後は返金制度がついているマットレスだと確実に体に合っているかどうかを判断できるのでヘルニア持ちや腰痛持ちの方はそういった保証が付いているマットレスを選ぶのがお勧めです